水虫の正体
水虫の正体はケラチンというたんぱく質を食べるカビで、白癬菌とよばれる真菌です。人間の皮膚は上記のケラチンというたんぱく質からできていますが、水虫菌はこのケラチンを溶かすケラチナーゼという酵素を持っており、ケラチンを食料としているというわけです。

水虫は感染する感染症であると認識している方がほとんどであると思います。それはまちがってるわけではありませんが、水虫が一般的に思い浮かべる感染症と少しちがうのは、潜伏期間が長いということです。多くの感染症は数日から数週間の潜伏期間を経て発症します。
水虫の潜伏期間は思ったより長くて5~10年ほどであるといわれています。水虫が感染してしまった皮膚では大なり小なり変化は起っているようですが、水疱ができてかゆみがあるなどといった、はっきりとした症状がでてくるのは、長い時間が経過したあとであり、水虫が活発に活動するような高温多湿の条件が整った時期なのです。
ただし、水虫が活発に活動する高温多湿の時期を過ぎれば、多くの場合、再び症状が治まってきます。水虫が治りにくい病気であるとされているひとつの理由でもありますが、ここで注意しておかなくてはならないのは、気温が低くなって水虫の症状が治まってきたとしても、完治していないケースが多いということです。
夏の時期に水虫を発症し、市販の薬を使っていたとします。数ヶ月すれば気温が下がり、水虫の症状が治まってくるので、まるで治ってしまったように勘違いすることがあります。しかし、本当は完治してはいないケースが多く、次の年の同じような時期に再び水虫になってしまうということを繰り返してしまいます。
水虫の治療は長い期間を必要としますから、根気が勝負の分かれ道なのです。また、水虫と思っていてもそうでない皮膚炎などの症状も多くありますので、確実な診断と完治のためには皮膚科を受診するようにしましょう。